父の日 どうして6月? どこから始まった?
日本で、母の日は5月、父の日は6月。
いつも、「母の日」の影に隠れてしまって、目立たない「父の日」
どうして、父の日の方が後なのかご存知ですか?
父の日のはじまりは・・・?
アンナ・ジャーヴィスさんが「母の日」の礼拝を始めた1907年、
それから3年経った、1910年。
男手ひとつで育てられたソノラ・スマート・ドッドさんが、
「母に感謝を伝える日があるのなら、父に感謝を捧げる日も欲しい!」と
牧師教会に嘆願したことが始まりと言われています。
ドットさんのお母様は、ドットさんが幼い時に亡くなったそうです。 その後、南北戦争から帰ってきたお父様は、6人のお子さんを男手一つで育てあげ、また 戦地に赴いて亡くなり間下。
お父様に深い尊敬の想い そして感謝の気持ちを形にしたい。そんな気持ちで「父の日」の制定を願っていたのでしょう。
1910年6月19日 ドットさんの願いが実を結び、この日初めて「父の日の式典」が開催されました。
6月19日はお父様のお誕生日だったそうです。
56年後の、1966年 第36代大統領 リンドン・ジョンソン氏が6月の第3日曜日を「父の日」として定め、1972年にはアメリカの国民の休日として制定されました。
日本の「父の日」の始まりは・・・?
日本に父の日が始まったのは、1950年ごろとされています。
1951年 兵庫県明石市
とある、園児が「お母さんの日はあるのに、どうしてお父さんの日はないの?」と聞いたことがきっかけ・・・。 その質問を受けたのが、明石連合婦人会の初代会長さんだったそうです。
園児の質問をきっかけに行ったのが、「父の日表彰」行事。
その2年後の1953年に、兵庫県連合婦人会が「父の日」の制定を決議し、6月の第3日曜日を「父の日」に定めるように提唱し、少しずつ広まっていったようですが、その頃は今のようメディアも発達していなかったので、なかなか認知はされなかったようです。
1981年 「日本ファザーズ・ディ委員会」が設立されます。
この団体によって、「ベストファザー賞」が発表され、「父の日黄色いリボンキャンペーン」が開催されるようになったことで、全国的に定着していきました。
黄色のバラ
母の日といえば、「カーネーション」のイメージですよね。
では、父の日は・・・?
実は、「黄色いバラ」なんです。 ご存知でしたか?
父の日にバラを贈るようになったのは、ドット夫人がお父様の墓前に白いバラを手向けたことが始まりでした。 アメリカでは今でも父の日に「バラ」とメッセージカードが主流。
日本では、「黄色いリボンキャンペーン」が開催されたことで、「黄色」が父の日の色として定着しました。
「幸せ」や「富」「希望」「尊敬」「愛する人の無事を願う」といった意味を持つ黄色と、
アメリカで贈られている「バラ」が組み合わさったのでしょうね。
感謝をカタチにする日
一般的には、母親の方が子どもと接する時間が多いせいか、なかなか父親とゆっくり話したり、父と二人で出かけることは少ないもの。 子どもが成長すると余計に父親との会話が少なくなってくるものです。 母の日に比べて、父の日が忘れられがちなのは、そんな背景もあるのかもしれません。
母親が目の前の日常を支えてくれる 日々の見える家事で家族を守る存在 としたら、
父親は、まさに「大黒柱」 家計を支え世帯主として 見えない力で家族を守ってくれているのです。
幼い頃は、両親への「大好き」の気持ちや「ありがとう」の気持ちを素直に表していたはずなのに、成長するにつれ、段々と照れ臭くなり親に「感謝」や「大好き」を伝えられなくなりますよね。
それが、成長の証なのかもしれませんが・・・。
今年の父の日は、幼い頃を思い出して 素直に感謝と愛を伝えてみませんか。