お神札のまつり方
初詣で、神社などでいただく「お神札」。
大事なものだろうな・・・ということは、なんとなくわかっているけど、
そもそも「お神札」ってなんだろう?
お家に持ち帰ってから、どうすればいいんだろう?
そんな方もいらしゃると思います。
今日は お神札について、お話ししますね。
そもそも「お神札」って何?
お正月や、厄祓いなどでいただく「お神札」。
「お神札」には、『神宮大麻』と言われるものと、それぞれの神社で頒布されている「お神札」があります。
『神宮大麻』と言われる「お神札」は、
「天照皇大神宮」の神号に神璽(神宮のおしるし)が押されたものです。
伊勢神宮におまつりされている「天照大御神」の御神徳を、各家庭に届けられるよう、各地の神社で手に入るようになっています。
総氏神様である、伊勢神宮の『神宮大麻』は、国の平安と全国の家庭の無事、国民一人ひとりの幸福を祈り、国の隅々にまで「天照大御神の御神徳が行き渡るよう」にと祈念された「お神札」なのですね。
それぞれの神社で頒布されている「お神札」は、その神社でお祀りされている神様のお力を戴くもの と言われます。
どの「お神札」でもいったん神様に捧げられるので神様の力が宿るといわれ、いわば神様の「分霊」と同じ。 神社に参拝に行けなくとも、お家にある「お神札」に手を合わせることで神様に「感謝」を伝えることができるのです。
「お神札」どこにおまつりすればいいの?
皆さんは、綺麗なお部屋と散らかったお部屋、どちらが過ごしやすいですか?
ほとんどの方が、「綺麗なお部屋です!」ですよね・・・。
神様も同じです。 神様は特に「綺麗な場所」を好まれます。
どの神社でもお寺でも、朝早くから境内を綺麗にお掃除されているのもそのためなんですね。
「お神札」をお祀りするのに一番適しているのが「神棚」 いわば、神様のお家です。
神棚を設けることができれば、ぜひ神棚を設けて「お神札」をおまつりしてくださいね。
神棚まではちょっと難しいかな・・・。
そんな時は、
家族が集まる清浄なところを選ぶようにしましょう。
これは、家族が毎日お参りしやすく神様のご加護を受けるに適しているからですね。
一般的には、清らかで明るく、静かで高いところに、南向き、あるいは東向きにおまつりするのがよいと言われています。 家族の目線よりも高いところ、例えば、棚などの一番上に「神様のスペース」を作ってくださいね。 神様のスペースを綺麗に掃除して「お神札」を立てられるようにしましょう。
お神札立てなどを用意するといいですね。
「お神札」のまつり方は?
おまつりする場所が決まったら、早速「お神札」をおまつりしましょう。
神棚におまつりする時、神棚がない時も気をつけていただきたいことがあります。
それは・・・
「お神札」についている薄紙 外していいものかどうか迷いますよね。
実はこれ、外すものなのです。
この薄紙 人で言えば、「コート」のようなもの。
お家や会社まで汚れ(邪気)がつかないように、「お神札」を汚れから守ってくれているものです。
神棚やお神札立てに納める時に外してくださいね。
見えないものに手を合わせる
そんな習慣を身につけることができるお参り。
お家の「お神札」を毎日家族でお参りすることができれば、いつの日か自然と
「見えないもの」が背中を押してくれたり
「見えないチカラ」が手助けしてくれる
神さまの恵みに感謝するこころを養うとともに、優しさや思いやりの心が育まれるように思います。