赤ちゃんが生まれて初めて、ご祈祷をしていただく「初宮まいり」
何を着せていく? そもそも親の服装は? おじいちゃん おばあちゃん達は?
なんとなくベビードレス にする前に、少し読んでいただけたら嬉しいです。
ベビードレスじゃいけないの?
最近では、ベビードレスの赤ちゃんもよく見かけますね。
「真っ白」のベビードレスは、セレモニー感もありますし、時期によっては赤ちゃんも過ごしやすいと思います。
でも、日本にはとても素敵な「初宮まいり」でしか着られない服があるのです。
それが、
『産着』と『祝い着(掛け着)』と言われるものです。
『産着』 とは、白絹の着物です。 生まれて間もない赤ちゃんの肌に優しい正絹で作った真っ白な着物を着せて、その上に『祝い着(掛け着)』と言われる、色物の着物を羽織ります。 お宮参りで赤ちゃんに掛けてある、あの着物ですね。
最近では、「祝い着」の中はベビードレスの方がほとんどですが、何か チグハグ・・・と、思いませんか?
「祝い着」は着物、そう 和装です。
「ベビードレス」はドレス、 洋装なんですね。
確かに、可愛いし お母様も着せやすいのですが、ある意味和洋折衷です。
『産着」って・・・?
でも、日本にはとても素敵な民族衣装があるのです。
それが、「着物」です。 生まれてまもない「赤ちゃん」の着物 それが「産着」なんですね。
有限会社 真和さんより
その「産着」 なぜ、白正絹なんでしょう?
肌に優しい 、
白正絹は虫食いしにくい 、 そうですね。 でも、それだけではないのです。
実は、「正絹の産着」 は・・・。
お母様が結婚式で着た、「白無垢の打掛」 これを仕立て直して、赤ちゃんの「産着」にしたのです。
この産着が 「袖通し」や「お七夜のお祝い」 そして、「初宮まいり」に着せてあげていたのですね。
祖父母が、我が娘に「今よりもっと幸せになって欲しい」 そんな思いで仕立てた「白無垢」を
母が我が子に「健やかに 幸せに」と願いを込めて、産着に仕立て直す。
日本人のこの「繋ぐ」精神って素敵ですね。
『お祝い着』って・・・?
「産着」と言われれるものが、赤ちゃんが着るものだとわかりました。
その上に着る「掛け着」の意味は?
『掛け着』には、「赤ちゃんが健やかに育ちますように」と願いが込められています。
昔は、今のように医療が発達してなかったので、赤ちゃんが早くに亡くなることも多々ありました。
そんな時代、ご両親やお祖父母様型は悪霊に赤ちゃんが見つからないように、
ボロボロのを着せたり、「お捨て」や「拾い」等の変わった幼名をつけて、赤ちゃんを守っていたそうです。
赤ちゃんが1ヶ月経った頃に行う「お宮まいり」
神様に 「よろしくお願いします」の祈りを込め、「この子が健康に暮らせますように」との願いを込め、守り抜いた赤ちゃんに「産着」の上から着せたのが この『掛け着』なんですね。
「掛け着」に描かれている「図柄」にもいろんな意味があります。 それぞれの意味は また次回ゆっくり書いていきますね。
ご祈祷の時間は、ここに注意!
ご参拝の記念写真、 鳥居の前や神社で「掛け着」を掛けたお姿で写真撮られる方が多いと思います。
ご参拝時は、そのお姿で構いません。
ただ、ご祈祷のお時間に関しては、「掛け着」を外して 産着やベビードレスでご祈祷を受けてくださいね。
「掛け着」はコートのようなもの、と お考えいただければいいと思います。
まっさらな心を持って生を受けた「赤ちゃん」。
「真っ白」なお召し物はまっさらな心 気持ちの表れですね。
「産着」の時も「ベビードレス」も掛け着を外してご祈祷くださいね。