お宮まいり 七五三 入園入学 卒園卒業 成人式 入社式に結婚式・・・。
人が産まれて、亡くなるまでの間、何度も「式」と名のつく時間を過ごします。
「〇〇式のご案内」が届くと、「わぁ 楽しみ♪」の次に、
親は「何着せよう どうしよう 何を準備すればいいの?」となり、
「あ〜面倒」 と思ってしまうのは、子供たちも同じ・・・
「式」が退屈な理由
かくいう私もそうでした。 入学式や卒業式は「いつも同じじゃん」と思っていましたし、
成人式は「絶対退屈な時間」と思って出席した記憶があります。
「式」が楽しみなのは、『結婚式』くらいですよね。
結婚式以外の「式」は、なぜ、は退屈な時間 って思ってしまうんでしょう?
それは、「式」や「儀式」は決まった形があり、その形通りに進めていくからだと思います。
「式」を辞書で調べてみると、
①一定の体裁または形状。また、標準となるやり方・作法。規定。式目。千載和歌集序「やまとうたの―をつくれりける」。「電動―」
②形にのっとった行事。「―を挙げる」
③律令の施行細則。「儀式」は、公事・神事・仏事または慶弔の礼などに際し、一定の規則に従って行う作法。また、その行事。
広辞苑 より
どちらも「一定の規則に従って」とあります。
そうなんです!
「式」と言われるものは、「カタチ」が決まっているんですね。
学校は、入学 卒業以外に始業式 終業式もありますから、1年で4回か6回は「式」の時間があるので、大体流れがわかって面白くない…
なんで「カタチ」が決まってるの?
「カタチは、気持ちや心を表す」からだと思いませんか?
大切に思う人のお祝いに、プレゼントを用意する。
来客の為に、お部屋を整える… 気持ちをカタチにしたものです。
それと同じように、神様や、子どもたちへの気持ちを「カタチ」にしたものが「式」と言われるものだと思います。
“儀式・行事は故実に則って行わなければならない。なぜなら、そうした儀式・行事は優れた祖先たちの作り定めたものだからである“
倉林正次著/儀礼文化序説 より
いつの時代も、
「家族や周りの人たちが無事であるように、幸せであるように」
そう願う心で「式」が行われているのです。